53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

人類まるごと

ひだまり通信1月号「百花繚乱日記」コラムより転記

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「人類まるごと」

ちょうど一年前、研修のため僕はハワイにいました。最後の追い込みの時期で、街で流れるクリスマス・ソングをよそに最終レポートに追われていた頃でした。あれから、あっという間に一年が過ぎ、あの時の誓いを忘れてはいまいか、あの頃の想いは薄らいではいないか、そんなことを考えながらこの一年を振り返る今日この頃です。

世界中から集まったたくさんの仲間たちとハワイで出会いました。ワシントンDCにもニューヨークにも、北京にも雲南にも一緒に行きました。笑いあり、涙あり、ケンカあり、感動ありの濃厚な時間を共有し、そして、大切な仲間たちに別れを告げました。別れのキャンプの夜にみんなで肩を並べて見た、月光に輝くあのハワイの海を、炎に映る一人ひとりの笑顔を、波の音も、風も、匂いも、僕は今でも忘れることができません。

そこで僕は生れてはじめての不思議な感覚を覚えました。それは、「人類まるごと、世界まるごと、愛してみたい」という言葉ではうまく伝えられない感覚でした。これは非常に特殊な感覚でなかなか理解してもらえないと思いますが、きっとガンジーさんもマザー・テレサさんもキング牧師さんも経験しただろうと、なぜか僕は感じたのでした。
 
世界を観るという「外への旅」が、まさに自分の心へという「内への旅」だったように、世界中で暮らす仲間たちを大切に思うことは、僕の一番近くにいる仲間たちを大切に思うことなのだと僕は学びました。人類まるごと愛するということは、すなわち、目の前のひとりを愛することに他ならず、世界は僕自身であり、自分自身が他者であり、地球であり、全てであるという、本当に説明しがたい奇妙な感覚だったのでした。

そんな僕が帰国してまず一番最初にしたいと思ったことは、このライフサポートのみんなの側にいる、ということでした。そこで、僕は可能な限り外部からの役割をお断りし、できるだけみんなと一緒に時間を過ごすように努めました。気が付けば、めくりめくように季節は流れ、またクリスマス・ソングが街に流れているのです。

来年十月、僕らは創立十周年を迎えます。僕もライフサポートもたくさんの出会いと別れを繰り返しながら、また新しい年を迎えようとしています。出会いを勇気に、別れを優しさに変えて、僕自身も仲間たちも次なる新たな挑戦へとまた歩き始めます。

今年一年大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

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Posted by 松本哲治 at 2012年01月05日   05:20
Comments( 0 ) コラム:百花繚乱日記
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