53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

深夜の子連れ飲食の制限について

琉球新報紙「論壇」掲載から 

 浦添市では現在「深夜の子連れ飲食の制限」について議論しています。私たち沖縄の夜更かし習慣やお酒文化が子ども達の成長に悪い影響をもたらしている可能性について、そろそろ考える必要があるのではないかと考えての提言です。

 ところが、多くの方が議論に参加し、自由な話し合いが行われるのは大歓迎ですが、まったく想定していない噂が出回り困惑しているのも事実です。例えば、「子連れ外食を全面禁止するらしい」「違反したら罰則がある条例を作るらしい」から始まり、「条例制定ありきで進めてる」「賛成派だけで議論している」などの尾ひれが付いて、挙げ句の果てには「市長は選挙公約なので焦っている」「女は家でご飯を作るべきだと市長が言っていた」など、まったくのデマが一部で流布されています。

 そこで、もう一度、提案内容を整理しておきます。まず、子連れ外食そのものを対象としているのではなく、あくまでも模合や部活など複数人のグループによる深夜の子連れ飲食が対象です。場所はあくまでも子どもたちへの周りのお酒や喫煙の影響がさけられない場所などをイメージしています。また、あくまでも子どもたちの健康と早い就寝を促す、罰則なしの緩やかな理念条例を想定しています。内容は異なりますが、鎌倉市の通称「ポイ捨て禁止条例」と呼ばれる「公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」を参考にしており、この条例でも禁止や監視を目的としているものではないため罰則規定はなく、あくまでも誰もがよかったと思える成熟した観光都市を目指そうという宣言や意思表明に近い条例なのです。

 私たち浦添市が議論している条例も、あくまでもその目的は子ども達をお酒やタバコから守り、早寝早起き朝ご飯を推奨することです。決して、深夜に子連れで飲食するしかない特別な事情や背景のある親子を追いつめて、息苦しくなる様な道徳規範を押し付けることでもありません。特殊な境遇の中にいるご家庭への配慮は当然であり、その支援のあり方は今回の提案とは別に考えるべきものとの認識です。

 今回、私たちが期待しているのは、沖縄の夜更かし習慣やお酒文化がもたらす子ども達への影響について、一人でも多くの方が立ち止まり、考え、話し合うことなのです。急ぐ必要も、焦る理由もありません。忘年会や新年会で忙しいこの季節、県内各地のさまざまな所でより多くの県民が議論されることを心から願っております。


Posted by 松本哲治 at 2019年12月30日   11:11
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