53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

百花繚乱日記

ひだまりの百花繚乱日記コラムもちゃんとブログにUPしなさい!
と、ある人に怒られた。すみません、きちんとUPします。

ひだまり通信4月号「百花繚乱日記」より

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 「あぁ、もったいない」

私はカリフォルニア大学バークレー校の大学院に二年間留学し社会福祉学修士号を取得した。これは事実であるが、これを「凄いね」と褒められる(たまにいるのである、そんな人が)と何とも言えない微妙な気持ちになる。その理由はこうだ。

僕はごく普通の両親のもとに生まれた。両親は別に学歴があるわけでもなく、海外赴任などの経験もない。親戚にも周りにも留学経験者などいなかった。そんな僕がアメリカという世界に行きたいと考えて、いろいろ調べてみると、アメリカの大学を卒業することは大変なことだと分かった。だから当時の僕にとっては「アメリカで大学院を卒業した」なんて言う人が、凄い超人のように後光が射して見えたものだった。

そんな平凡な僕がそれでもアメリカへの夢を捨てきれずにアルバイトをしながらコツコツと貯金と英語の勉強を続け、やっとの思いで二七歳で留学し、死に物狂いで勉強していたら二年後に卒業していた。僕は今でも、アメリカ留学経験者が天才に輝いて見えた頃の自分をはっきりと覚えていると同時に、自分が実現してみると、案外それほど凄い人やお金持ちしか達成できないほどの偉業でもないことも知っているのである。

この経験から、僕は大きな人生教訓を学んだ。それは、どんなに遠く高く見える目標も、一段一段と階段をしっかり着実に上っていけばいつか到達することができる、ということだった。だから、「海外で修士号を取ることは大変ですか?」という学生からの質問に「簡単じゃないが、不可能でもないよ。要はやる気」と答えている。

アメリカ留学がしたいと考える人が百人いたら、そのために具体的な努力する人はそのうち十人で、本当に実現する人は一人であると聞いたことがある。しかし、留学に限らず、人生は全てそうである。夢を語る人は多いが、それに向けて努力する人は少なく、本気で実践やチャレンジまでするのはめったにいない。そう、百人中九十九人ができない理由を見つけて言い訳しながら自分の夢からリタイヤしていくのである。あぁ、もったいない、こんな豊かな日本の平和な時代に生まれてきたのに挑戦しないなんて・・・。

それ以来、僕はこう心に決めている。

人生でやりたいことは全部やる。やるかやらないかは僕が決める。結果は天か運か神が決めるが、その結果を後悔するかしないかも僕が決める。そして、おそらく、僕は後悔することはないだろう。

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Posted by 松本哲治 at 2009年03月03日   18:25
Comments( 1 ) コラム:百花繚乱日記
この記事へのコメント
最後の2行、まったく同感です。
いやあ、松本さんと自分は同類なのかと時々思っちゃう。

1週間遅れの書き込み御免。
Posted by 海彦・山彦 at 2009年03月11日 09:07
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