53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

海を見つめて

広報うらそえ4月号「はいさい、こちら市長室」より転載

「海を見つめて」

 去る3月11日、西海岸関連道路の開通を祝う、リレーマラソンとウォークイベントが開催された。どこまでも続く青空と早春らしい爽やかな風が私たちを出迎えてくれた。まるで多くの浦添市民がこの日を心待ちにしていたことを知っていたかのように。

 参加者は約4300人。カーミージー(亀瀬)を中心とした海とイノーのキラキラと光り輝く青のグラデーションに誰もが感激したに違いない。多くの人が足を止めて、私たち浦添の海の美しさに魅了され、ある者は息をのみ、ある者はため息をつき、ある者は亀の姿をした岩に感動の声を上げた。

 また、この日は東日本大震災の発生から7年を迎えた日でもあった。多くの命が失われたこの日にお祝いイベントを開催するのはいかがなものかという声もあったが、逆に参加者全員で黙祷を捧げるという行為を通して、亡き御霊のご冥福を祈り、防災意識を高め、そして、命あることに感謝する機会にしようと考えた。あの透き通るような海と空と風に包まれながら、全員で立ち止まり静かに祈りを捧げることのできたあの瞬間は、本当に美しく鳥肌が立つほどだった。イベント開催にご協力いただいた全ての方とご参加された皆様にこの場を借りて改めて感謝を申し上げたい。

 さて、これから多くの人たちがあの道路を走り、浦添に残された素晴らしい海を目の当たりにすることだろう。カーミージー周辺の海とイノーを守るための新たな里浜条例もできた。大切なのはむしろこれからなのだ。大切な海を破壊する開発はいらない。しかし同時に、反対だけしていても結果的に海は守れない。単純な二者択一では大切なものは守れない時代なのだ。だからこそ私たちには今、創意工夫と知恵と団結と、そして、何よりも覚悟が求められている。

 そんなことを感じた1日だった。



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Posted by 松本哲治 at 2018年04月15日   23:00
Comments( 0 ) はいさい、こちら市長室
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