
市長就任半年中間報告①
去る2月11日に第13代浦添市長に就任してから、本日8月11日でちょうど半年が経過した。「やっと半年」と言う気持ちも、「もう半年」という気持ちの両方がある。ここで中間報告をかねて、これまでの経過を検証し、今後の方向性、あるいは、現時点での考えを記しておきます。
まず、この半年間の振り返りと感想から。
2月10日浦添市長選挙開票の夜、当選確実を知らされたその瞬間から、私はずっと重い荷物を背負って歩いている感覚がする。当時の報道でも話したことだが、私は今回の選挙結果を受けて、浮かれる気持ちもはしゃぐ気にもなれなかった。あまりにも激しかった選挙の疲れと、これから私が向かわなければならない道の険しさに、喜びなど小さく感じられたからだった。そこで、私は市政運営のスタートにあたり、2つの方針を決めた。
まず一つ目は、決して急がないこと。
急がないことと、もたもた・のんびりするとは全く違う。私が心して来たことは、絶対にあせらないこと。(決して意図したわけではないが)あれだけセンセーショナルな選挙戦になってしまっただけに、多くの人が私をいい意味でも悪い意味でも注目していることは認めなければならない事実であった。その中には過度な期待や一方的な願望を私に抱いている有権者もかなりいた。さらには、その異様なまでの注目度を逆手に取り、2階に上げてハシゴを外す、あるいは、上げるだけ上げて貶める罠を仕掛けてくる人がいたことも、残念ながら事実だった。だからこそ、周囲からの挑発や煽り(あおり)に乗らず、成果や結果を早く示すことに執着せず、冷静に市役所という行政組織や職員の把握、過去の経緯や財政状況の確認、議会との関係の見極めなどを優先するようにしてきた。
例えば「松本市長って鳴り物入りで市長になったものの、なんだかパッとしないね」と言われるくらいの慎重さと地味さを肝に銘じて過ごして来た。と言っても寝て過ごして来たわけでもない。周りの人の意見に耳を傾け、判断・決断を慎重に時間をかけてタイミングを考えて的確に行うというスタンスはこれからの半年間も継続するつもりだ。それが、いきなり民間から市長になった者の就任一年目のスタンダードな過ごし方だと今でも思っている。
その実例として予算がある。平成25年度(今年度)予算は、前市長のもとで執行部が作成した予算案であり、通常市長が変わった場合は、新市長の意向に会った案へと変更するのが通例である。ところが、時間的な制約と前述の方針から、私は予算案を変更することなく全くそのままで提出し、現在執行中である。ところが、2月末の時点では、早速25年度予算から独自色を打ち出すべきだとか、手を入れて予算案を書き換えるべきだ、骨格予算を編成して根本的にやり直すべきだなどの意見も非常に強くあった。もちろんやってやれないことはないが、当選直後から全てを変更し公約に基づいた新たな予算案を再提出することで現場に無用な混乱をもたらすことは、結局市民のためにはならなかったことだろう。(喉元過ぎれば何とかではないが、今でこそ誰もそんなことに触れもしないが、当時は相当なプレッシャーを陰でかけられていた)
それで、私は手を入れず修正無しで予算を通していただいた。だから、今年度予算が執行されている現在、大きな政策的変更は発生していないし、市民も際立った予算執行の変化を感じることは出来ない。従って、一部の大きな変化を期待していた人たちからはまるで何もしていないかのような批判があることも認識している。しかし、当たり前のことだが、これは今年度、現在の話であって、次年度予算編成には私の考え方を反映させていくつもりだ。私はとにかく今は急ぐ時じゃないと捉えている。じっくりと見渡し、分析し、戦略を練る時期だと考えている。
(つづく)
まず、この半年間の振り返りと感想から。
2月10日浦添市長選挙開票の夜、当選確実を知らされたその瞬間から、私はずっと重い荷物を背負って歩いている感覚がする。当時の報道でも話したことだが、私は今回の選挙結果を受けて、浮かれる気持ちもはしゃぐ気にもなれなかった。あまりにも激しかった選挙の疲れと、これから私が向かわなければならない道の険しさに、喜びなど小さく感じられたからだった。そこで、私は市政運営のスタートにあたり、2つの方針を決めた。
まず一つ目は、決して急がないこと。
急がないことと、もたもた・のんびりするとは全く違う。私が心して来たことは、絶対にあせらないこと。(決して意図したわけではないが)あれだけセンセーショナルな選挙戦になってしまっただけに、多くの人が私をいい意味でも悪い意味でも注目していることは認めなければならない事実であった。その中には過度な期待や一方的な願望を私に抱いている有権者もかなりいた。さらには、その異様なまでの注目度を逆手に取り、2階に上げてハシゴを外す、あるいは、上げるだけ上げて貶める罠を仕掛けてくる人がいたことも、残念ながら事実だった。だからこそ、周囲からの挑発や煽り(あおり)に乗らず、成果や結果を早く示すことに執着せず、冷静に市役所という行政組織や職員の把握、過去の経緯や財政状況の確認、議会との関係の見極めなどを優先するようにしてきた。
例えば「松本市長って鳴り物入りで市長になったものの、なんだかパッとしないね」と言われるくらいの慎重さと地味さを肝に銘じて過ごして来た。と言っても寝て過ごして来たわけでもない。周りの人の意見に耳を傾け、判断・決断を慎重に時間をかけてタイミングを考えて的確に行うというスタンスはこれからの半年間も継続するつもりだ。それが、いきなり民間から市長になった者の就任一年目のスタンダードな過ごし方だと今でも思っている。
その実例として予算がある。平成25年度(今年度)予算は、前市長のもとで執行部が作成した予算案であり、通常市長が変わった場合は、新市長の意向に会った案へと変更するのが通例である。ところが、時間的な制約と前述の方針から、私は予算案を変更することなく全くそのままで提出し、現在執行中である。ところが、2月末の時点では、早速25年度予算から独自色を打ち出すべきだとか、手を入れて予算案を書き換えるべきだ、骨格予算を編成して根本的にやり直すべきだなどの意見も非常に強くあった。もちろんやってやれないことはないが、当選直後から全てを変更し公約に基づいた新たな予算案を再提出することで現場に無用な混乱をもたらすことは、結局市民のためにはならなかったことだろう。(喉元過ぎれば何とかではないが、今でこそ誰もそんなことに触れもしないが、当時は相当なプレッシャーを陰でかけられていた)
それで、私は手を入れず修正無しで予算を通していただいた。だから、今年度予算が執行されている現在、大きな政策的変更は発生していないし、市民も際立った予算執行の変化を感じることは出来ない。従って、一部の大きな変化を期待していた人たちからはまるで何もしていないかのような批判があることも認識している。しかし、当たり前のことだが、これは今年度、現在の話であって、次年度予算編成には私の考え方を反映させていくつもりだ。私はとにかく今は急ぐ時じゃないと捉えている。じっくりと見渡し、分析し、戦略を練る時期だと考えている。
(つづく)
Posted by
松本哲治
at
2013年08月11日
16:23
Comments( 1 )
Comments( 1 )
この記事へのコメント
人は自分に害が及ばない限り実に勝手なことしか言わないと思っています。自分の思惑どうりに行かなければければ行くようにやりたがる傲慢の塊がどれだけ居ることか。貴方ほど大きな大きな組織では無いけれど沖縄のある大きな教会の組織の親玉と自負しておられる方々から(お前は沖縄の癌だ早く出て行け!!)と言われた事があります。同じ神を信じ、ましてやその道の指導者的立場の人物の言葉であろうか?まだ,20代の後半であった時の自分にはかなりのショック。自分の意見を述べたまでの事なのに・・・沖縄と言う土地柄、教会も・・・なのだ。と。崩れそうな自分を支えてくれたのは僕の連れ合いと子供たちでした。貴方の信念を貫いてください。家族を大切にしておられる貴方に信頼をおぼえています。道の厳しさ、苦しさは僕にはとうてい図りかねますが、今進むべき道をじっくりと見据えながら進まれて下さい。
Posted by poli kaleonahe at 2013年08月12日 20:16
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