› 53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ › 尖閣問題について
尖閣問題について
尖閣諸島問題が話題になっている。
日本での様子はみなさんご存知の通りなので、
僕はハワイの様子を書いてみる。
僕のこちらでの個人的な経験と印象に
加えて、僕の見解を述べてみたい。
まず、その前提として、
今回の事故・事件?について
僕も日本人なので絶対日本の領土だろ!
という強い気持ちはある。
日本、負けるな!という気持ちもある。
ところが、ふと冷静に世界はどう見ているのか?
ということを考えることがある。
それを日本で出回っているような
いわゆるニュースや新聞や雑誌からではなく
自分自身で、直接、世界に聞いてみる、
あるいは、その様子や態度を見てみたい、
と言うのが基本的な僕の姿勢だった。
その為に今ハワイにいることは非常に良かった。
もちろん、ハワイ自体が即世界と言うわけではないし、
もちろんハワイにいる人全員にインタビューしたわけでもない
ので、言うまでもなく、これも世界の一断面にすぎないのだが。
前置きが長くなったが、
まず、こちらにいる中国人留学生に
意見を聞いてみる。
驚いたことにほとんどの中国人留学生が
Daioyutai(中国人は尖閣とは呼ばない)は
まぎれもなく中国の一部であり、少しの疑問も
持っていない。
今回の事件に関しても、日本が違法に船を捕まえたのだから、
無条件解放が当然であり、その通り日本が解放したのだから、
過ちを認めて謝罪しなさい、
というのが彼らの意見である。
そこで、僕がいろいろ議論を吹っ掛けるが、
面白いのはそこには乗ってこないのである。
中国領土であることは明白なのだから
議論すること自体必要ない、
と言うのが彼らの主張である。
たから議論自体が非常に難しい。
そこで、では、日本が解放しなかったら
どうなると思うか?と質問すると、
中国「当然、次のステージに進む」
僕「それは戦争と言う意味か?」
中国「もちろん戦争したい人はいない」
僕「だから話し合うしかないんじゃないの?」
中国「何で話しあう?日本が悪い」
僕「でも日本人は中国が間違ってると思ってる」
中国「だから話し合う必要はない」
僕「何をそんなに恐れてる?」
中国「何も恐れていない」
僕「なら、なぜみんなの前で議論しない?」
中国「だから話にならない。バイバイ」
というのが多くのパターン。
ハワイで僕が感じたことを列挙してみるが、
思ったより長くなりそうなので、
ここで「つづき」を入れる。
日本での様子はみなさんご存知の通りなので、
僕はハワイの様子を書いてみる。
僕のこちらでの個人的な経験と印象に
加えて、僕の見解を述べてみたい。
まず、その前提として、
今回の事故・事件?について
僕も日本人なので絶対日本の領土だろ!
という強い気持ちはある。
日本、負けるな!という気持ちもある。
ところが、ふと冷静に世界はどう見ているのか?
ということを考えることがある。
それを日本で出回っているような
いわゆるニュースや新聞や雑誌からではなく
自分自身で、直接、世界に聞いてみる、
あるいは、その様子や態度を見てみたい、
と言うのが基本的な僕の姿勢だった。
その為に今ハワイにいることは非常に良かった。
もちろん、ハワイ自体が即世界と言うわけではないし、
もちろんハワイにいる人全員にインタビューしたわけでもない
ので、言うまでもなく、これも世界の一断面にすぎないのだが。
前置きが長くなったが、
まず、こちらにいる中国人留学生に
意見を聞いてみる。
驚いたことにほとんどの中国人留学生が
Daioyutai(中国人は尖閣とは呼ばない)は
まぎれもなく中国の一部であり、少しの疑問も
持っていない。
今回の事件に関しても、日本が違法に船を捕まえたのだから、
無条件解放が当然であり、その通り日本が解放したのだから、
過ちを認めて謝罪しなさい、
というのが彼らの意見である。
そこで、僕がいろいろ議論を吹っ掛けるが、
面白いのはそこには乗ってこないのである。
中国領土であることは明白なのだから
議論すること自体必要ない、
と言うのが彼らの主張である。
たから議論自体が非常に難しい。
そこで、では、日本が解放しなかったら
どうなると思うか?と質問すると、
中国「当然、次のステージに進む」
僕「それは戦争と言う意味か?」
中国「もちろん戦争したい人はいない」
僕「だから話し合うしかないんじゃないの?」
中国「何で話しあう?日本が悪い」
僕「でも日本人は中国が間違ってると思ってる」
中国「だから話し合う必要はない」
僕「何をそんなに恐れてる?」
中国「何も恐れていない」
僕「なら、なぜみんなの前で議論しない?」
中国「だから話にならない。バイバイ」
というのが多くのパターン。
ハワイで僕が感じたことを列挙してみるが、
思ったより長くなりそうなので、
ここで「つづき」を入れる。
僕が今回感じたこと。
①中国(人)は非常に自信を付けている。
この点については日本人はよく注意した方がいい。中国人を甘く見てはいけない。彼らは大変に自信家でものすごく強い主張と自負心を持っている。こっちが折れなければ間違いなくエスカレートするものとの印象が強い。事によっては軍事的なアクションも辞さないと思う。日本は本当に慎重に考えるべき。
②まったく議論をしたがらない。
ここもとても面白い点だ。まったく人の意見に耳を貸さない。まったく議論にならない。この点についても、①ハワイに留学してくる中国人学生はかなり裕福で中国政府からのお墨付きをもらっているようなものだから、政府見解を代弁するような人しかいない、という説と、②彼ら自身が中国に言論の自由がないこと自体十分に理解しているので(否定的意見を言うとどうなるかをよく知っているので)、絶対に個人的な意見を表明しない。だから、議論自体に参加したがらない、と言う説がある。
③世界はよく見ている。
ここが一番重要なポイント。中国人と話していると僕が日本人だからそんな風に中国を否定的に見てしまっているのかな、と思うことがある。ところが、ここで中国人以外の学生とよく話すのは、アジアからの多くの学生が中国の大国化を不安げに見ていることである。今回の日中のやり取りも意外と多くの学生たちが注視していたし、今回の結末も、「日本弱虫」というような日本に否定的な意見よりも、「やっぱり中国はこれからちょっと怖いなぁ」という中国懐疑論の方が多い。
今回の一連の尖閣騒動に対する僕の見解
日本では「日本完敗」「弱腰外交」などと否定的な意見が多いようだ。特によく世界を知らない政治家ほど勇ましい意見を述べている。
しかし、僕は今回の件、日本の勝ちでもないが、決して中国の勝ちでもないように思う。その最大の理由は、今回の事件で、世界の中国に対する懐疑、不安、恐怖は格段に広がったと思う。つまり、今回の事件を「中国VS日本」という公式で見るのではなく、「中国vsその他の国々」という図式で見ると、決して中国は今回の結末で世界を味方にしていないことがわかる。
ロシア、北朝鮮、韓国、日本、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、インドなど、中国と国境を接するほとんどの国が中国と何らかのトラブルを抱えている。わかりやすく言えば、そのほとんどの国は、今回の件で中国への不信感を増しただろうし、アメリカもやっぱり放っておくわけにはいかないと感じた人も多かっただろう。
僕ら日本は確かに敗北感もあり、悔しさもあるだろうが、僕はむしろ中国の方が失ったものは大きな気がする。僕が中国だったら、この機会に世界に向かって「私たち中国こそ次の世界のリーダーにふさわしい大人で紳士的な国ですよ」とアピールすべきだった。むしろ、アメリカの次を狙う世界のリーダーとしての資質に欠けると多くの国が見たことだろう。これは中国からすれば大きな失敗以外の何物でもない。
この点について多くの中国人が気が付いていないことも更に失敗を大きくしている。
僕には個人的意見として日本が取るべき外交戦略を持っているが、ここではちょっと理由があって書けない。しかし、今回の僕の見解に多くのヒントを含めておいた。これから大変難しい隣国中国との外交において日本は強い国ではなく、賢い国になって欲しい。
PS,少し中国に対して否定的に聞こえたかもしれないが、けっして中国を頭ごなしに否定しているのではなく、そんな隣国中国だからこそ僕たちは一枚上手な外交をしなくてはならないと思っている。そもそも国際社会なんてものは理解しえない者同士が共生していかなくてはならないのだから。
最後に一言、間違っても戦ってはいけない。戦争では何も解決しない。
①中国(人)は非常に自信を付けている。
この点については日本人はよく注意した方がいい。中国人を甘く見てはいけない。彼らは大変に自信家でものすごく強い主張と自負心を持っている。こっちが折れなければ間違いなくエスカレートするものとの印象が強い。事によっては軍事的なアクションも辞さないと思う。日本は本当に慎重に考えるべき。
②まったく議論をしたがらない。
ここもとても面白い点だ。まったく人の意見に耳を貸さない。まったく議論にならない。この点についても、①ハワイに留学してくる中国人学生はかなり裕福で中国政府からのお墨付きをもらっているようなものだから、政府見解を代弁するような人しかいない、という説と、②彼ら自身が中国に言論の自由がないこと自体十分に理解しているので(否定的意見を言うとどうなるかをよく知っているので)、絶対に個人的な意見を表明しない。だから、議論自体に参加したがらない、と言う説がある。
③世界はよく見ている。
ここが一番重要なポイント。中国人と話していると僕が日本人だからそんな風に中国を否定的に見てしまっているのかな、と思うことがある。ところが、ここで中国人以外の学生とよく話すのは、アジアからの多くの学生が中国の大国化を不安げに見ていることである。今回の日中のやり取りも意外と多くの学生たちが注視していたし、今回の結末も、「日本弱虫」というような日本に否定的な意見よりも、「やっぱり中国はこれからちょっと怖いなぁ」という中国懐疑論の方が多い。
今回の一連の尖閣騒動に対する僕の見解
日本では「日本完敗」「弱腰外交」などと否定的な意見が多いようだ。特によく世界を知らない政治家ほど勇ましい意見を述べている。
しかし、僕は今回の件、日本の勝ちでもないが、決して中国の勝ちでもないように思う。その最大の理由は、今回の事件で、世界の中国に対する懐疑、不安、恐怖は格段に広がったと思う。つまり、今回の事件を「中国VS日本」という公式で見るのではなく、「中国vsその他の国々」という図式で見ると、決して中国は今回の結末で世界を味方にしていないことがわかる。
ロシア、北朝鮮、韓国、日本、台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、インドなど、中国と国境を接するほとんどの国が中国と何らかのトラブルを抱えている。わかりやすく言えば、そのほとんどの国は、今回の件で中国への不信感を増しただろうし、アメリカもやっぱり放っておくわけにはいかないと感じた人も多かっただろう。
僕ら日本は確かに敗北感もあり、悔しさもあるだろうが、僕はむしろ中国の方が失ったものは大きな気がする。僕が中国だったら、この機会に世界に向かって「私たち中国こそ次の世界のリーダーにふさわしい大人で紳士的な国ですよ」とアピールすべきだった。むしろ、アメリカの次を狙う世界のリーダーとしての資質に欠けると多くの国が見たことだろう。これは中国からすれば大きな失敗以外の何物でもない。
この点について多くの中国人が気が付いていないことも更に失敗を大きくしている。
僕には個人的意見として日本が取るべき外交戦略を持っているが、ここではちょっと理由があって書けない。しかし、今回の僕の見解に多くのヒントを含めておいた。これから大変難しい隣国中国との外交において日本は強い国ではなく、賢い国になって欲しい。
PS,少し中国に対して否定的に聞こえたかもしれないが、けっして中国を頭ごなしに否定しているのではなく、そんな隣国中国だからこそ僕たちは一枚上手な外交をしなくてはならないと思っている。そもそも国際社会なんてものは理解しえない者同士が共生していかなくてはならないのだから。
最後に一言、間違っても戦ってはいけない。戦争では何も解決しない。
Posted by
松本哲治
at
2010年09月28日
17:44
Comments( 0 )
Comments( 0 )
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。