53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

命と医療

現在、国会では鳩山大臣の辞任(更迭?)の問題や
麻生政権の支持率下落、解散の時期などで連日にぎわっている。

しかし、ちょっと目立たないが、今国会で臓器移植法改正案が提出されて論議されている。

これはとても大切な法案である。

ざっくり言うと、現在、A、B、C、D、の4案があり、
これらの中から選ばれるらしい。(詳細は、ここから

詳しく説明するには、時間がかかるので、みなさんも是非関心を持って国会論議を追って欲しい。

そんな今日、僕は浦添総合病院の倫理委員会へ出席してきた。

僕は、この浦添総合病院の臨床倫理委員会の外部委員であり、
さまざまな医療案件に対して、外部者としての意見を求められる。

今日の議題の一つは、
「宗教上の理由から輸血を拒否する患者への医療行為の是非」
についてだった。

これって本当に難しい問題なのだ。
「嫌がるんだったら、やらなくていいんじゃない」
みたいな簡単なケースではなくて、

非常に現場の医療担当者として判断に苦しむ
レアなケースの場合であり、しかも、現実に発生しているケースでもある。

うぅ~ん

本当に「命と医療」の問題は深くて難しい。

生きるとは、死とは、幸せとは、「患者中心」とは
さまざまな問いかけの中で、必死に懸命になっている医療者がいることを
考えさせられた。

医療倫理の課題も、
臓器移植法改正の問題も、

難しいけど、多くの国民のみなさんに
真剣に、一緒に、考えていただきたいものだと、
切実に感じた一日でした。


Posted by 松本哲治 at 2009年06月15日   19:38
Comments( 2 )
この記事へのコメント
 揺れる気持ち共感します。親が輸血を拒否して、子供が希望できない状態の時、輸血したら回復するなら医療従事者なら歯痒いです。
 一人ひとりの価値観を優先するのにも、限度があるし、ボーダーラインをぜひ各病院で打ち出してほしいです。
 個人的には、。病院がうちの病院は輸血は助かるならやります!って打ち出してほしいです。
脳死については、機械を使用して生きる事に違和感があるので臓器提供したいです。私は意識がないのなら無理ですね。これからを謳歌できる人に提供したいなって思います。
う〜んでも親・兄弟が許すかな!
 とりあえず毎日 満足に過ごせて幸せです。ちなみに午前中私も受診同行で浦添総合病院に行きました。
Posted by チョコ at 2009年06月15日 21:13
チョコさん、
コメントありがとうございます。本当にいろいろな角度から議論しました。
結論としては、チョコさんのお考えに非常に近い形になりました。ここで書くわけにはいきませんが、浦添総合病院からの正式な方針発表があると思いますので、そちらをご参照ください。
やっぱり難しいですね。でも、嫌いじゃないです、医療テーマ。
Posted by 松本哲治松本哲治 at 2009年06月17日 19:07
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