53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

顔を上げろ!

「福祉は暗い」という人がいる。
「何か湿っぽくて気が滅入っちゃうんだよね」と言われたりする。

そんな時、僕は「いやいや、福祉は面白い」と反論する。
そして、「このドタバタが楽しいし、何よりもやりがいになり、喜びになり、誇りになる」と説明する。

でもね、正直に話せば、こんな僕でも「暗く」なる時がある。

プライバシーの問題があるから、情報を変えて書くないけど、
先日もとある方のことを知る機会があった。

こんな仕事をしているので、まだ会ったこともない人で名前も知らないけど、
いろいろな情報を知る機会がある。

そんな流れで知ることになったとある女性のこと。

彼女は幼児期に親に捨てられて、祖母に育てられ、学校でもずっといじめられ続けて
若くして妊娠、出産。心の病を発症し、家事・育児の全てを放棄。
夫はなく、中学生を筆頭に子どもが4人。
小さなアパートに、ゴミ溜めのような部屋に、みんなでひっそりと暮らしている。
もちろん、仕事もお金もない。

簡単にまとめればそうなるのだが、背景や今の生活実態を
詳細に綴られた記録を読みながら、涙が出そうになった。

言うまでもなく、彼女のことも心配だが、
彼女の子どもたちのことを思うと、胸がつまる。

この子達は、どんな思いで、毎日生きているのだろう。

一番親に甘えたい頃、
一番元気に遊びまわりたい日々、
一番自分を信じて、夢を見たい時期、
一番誰かに愛されて、愛を無条件で享受していい歳、

なのに・・・。

こんな状況の中で学校に通い、毎日を生きている子どもたちがいるなんて・・・。

僕は何ができるだろう。
僕らは何ができるだろう。

この子どもたちが本当に生まれてきて良かったと喜び、
幸せになってくれるために、
僕は何ができるだろう。

僕が暗くなったって何にもならないことはわかってる。
だからこそ、明るく元気でないといけないこともわかっている。

自分の限界と、現実世界の冷酷さと、こみ上げてくる切なさと、・・・。

だんだん何を書いているのかわからなくなってきた・・・。

オゥラァ!うだうだブログ書いているヒマがあったら、
頭を上げて、青空を見上げて、
さぁ、俺は何ができるか、何をすべきかを考えろ、松本!


Posted by 松本哲治 at 2008年03月03日   19:05
Comments( 7 )
この記事へのコメント
今テレビで「明日のために 今」と言うテレビを観ていました。
人間によって捨てられ傷ついた犬を一匹でも助けようと立ち上がり、自分のお家へ連れて帰り、愛情一杯に接し人間に対しての不信感を取り除き、怯えることがなくなったら、里親を捜す。あんなに震えてしっぽを下げたままのワンちゃんが、里親の方の傍でウトウトし始めいつしか安心して寝ている光景を観て、人間も動物も誰もが傷ついてはいけない・傷つけてはいけないと痛烈に思いました。

何一つ罪のない子供達が悲しい思いを持って生きて欲しくないと思います。
何か出来ることがあれば・・・  子供達の悲しい顔は見たくないですよね。
子供達は無邪気にやんちゃをして、笑っているのが一番。   ですよね。。
Posted by こう at 2008年03月03日 22:34
回りがどうしようもない現状・・・
でもね子供って案外たくましいですよ。
最初から最悪ならそれが当たり前だと思って育つから
でも問題なのは
それぞれの家庭の現状を受け入れきれない大人達の心無い言葉・行動を聞いて・見て育つ子供・・・・
親を見て子供は子供の世界で大人の真似してしまう。家庭から・回りの人から言われる言葉や行動を受け入れながら今を生きていけない子供にとって大事な事は受け入れてくれる人がいるんだと教えてあげる事です。
お松さんは自分が出来る事を必死にやれば良いですよ。
それにお松さんは思いを伝えたいからブログしてるのでは?違う?
お松さんのブログ見て、影響を受ける人もいます。
良い影響与えるブログですよ。
Posted by 金hiro at 2008年03月03日 22:52
私も松本さんのブログで落ち込んでいた気持ちを持ち上がらせてもらっています。松本さん喝のあるブログありがとうございます。
Posted by のしいか at 2008年03月04日 09:02
ここやんばる地区でも、育児放棄や虐待され行き場のない子供達の
学童クラブのように、ほぼボランティアで活動している宅老所もあります。
始めはなかなか慣れずスタッフも子供達も苦労するみたいですが、
だんだんと、一緒にご飯を食べたりスタッフが学校や家庭、役所に働き掛け少しずついい方向に変わってきているようです。
今度、障がい児たちと交流会をしようねと計画中です。

思いがあれば、必ず道は開けるはず。

子供達にも笑顔が戻ってきています。

自分に出来る事はないか、考えるだけでもいいのです。

みんな意味があって生まれてきたのだから!
Posted by いっく at 2008年03月04日 09:25
こうさん、
本当にそう思います。何も知らない、何の罪もない子どもが気がつけば辛い環境にいるのは本当に胸が痛みます。どの子もやんちゃでおてんばでいられます様に・・

金hiroさん、
そうですね、子どもたちの力、可能性を信じて、両手を広げて受け入れていきたいですね。お褒めの言葉、ありがとうございます。

のしいかさん、
ごめんなさいね、自分に入れた”渇”だったのですが・・・。

いっくさん、
お久しぶり。元気ですか?先日、仲間さんともご一緒しました。
我が浦添も名護やんばるに負けないように頑張ります。
Posted by お松 at 2008年03月05日 09:43
お松さん、久しぶりにお邪魔しました。
ほんと相変わらず熱~いですね~☆

でも、すご~くその気持ちに共感します。
わたしも子育てしながら、この今置かれている環境を前に
「わたしに何ができるのか、何をすべきか」

きっとその問いを持つこと、そのためにやはり
一歩踏み出すことなんでしょうね。

わたしは、まずは自分と目の前のこども達や家族と
そしてそこにつながり、続いていくいのちのためにできること
やっていきたいな~☆
ちなみに4月には復帰します。またお会いしましょうね。
Posted by のんママ at 2008年03月05日 16:50
のんママさ~ん、
久しぶり。元気そうで何より。お仕事復帰ですか。おめでとうございます。
そうですね、まずは一生懸命、誠実に生きること、目の前に全力投球から始めましょう。
Posted by お松 at 2008年03月06日 19:36
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