幸多かれ
最近、ガンでご主人を失った古くからの友人と再会した。
彼女と直接会うのは約12年ぶりである。
人間ドックでガンとわかった時には既に末期になっており、
発見からわずか8ヶ月後、43才で天国へ旅立った。
信じられないほど急な話だった。
いろいろ心配していたが、思っていたより元気そうで、
何よりも再会できたことが嬉しかった。
「少し痩せたね」
「これでもだいぶ太ったんだよ」
「大変だったんだね」
「大変だったよ。ほんとみんなで死んじゃおうかって何度も思ったよ・・・」
走り回る小学生の息子たちを遠くに眺めながら、彼女はぽつりと話した。
「この子たちに感謝だね」
「ほんとこの子たちがいなかったら、自分はいなかったよ」
「そうかぁ・・・」
僕らは若い頃に出会った。
語ることと言えば、夢と希望しかない頃に出会った。
世界に思いを馳せ、輝く未来を根拠もなく信じ、
恐れることも知らず、失うものも持たない頃だった。
あの日々から時間は流れ、
それぞれの出会いと別れを経験して、
再会を果たした。
あの頃に想像することさえできなかった今を、お互いに生きながら。
「でもね、あの人がいつも近くにいてくれるのは感じるんだ・・・」
手にしたものさえ信じられず、いつも何かに渇いていたあの頃から、
見えないものを感じ、聞こえない声さえ信じることができるようになるまでには、
お互いにそれなりの時間と理由が必要だったのかもしれない。
人生なんて瞬間にしかすぎないから、今を大切に、周りの人への感謝を忘れずに、
日々起こる小さなことに心惑わされず、自分を生きていこうと約束して分かれた。
ご主人に見守られながら、彼女と子どもたちが喜びに満ちた人生を歩めますように
彼女と直接会うのは約12年ぶりである。
人間ドックでガンとわかった時には既に末期になっており、
発見からわずか8ヶ月後、43才で天国へ旅立った。
信じられないほど急な話だった。
いろいろ心配していたが、思っていたより元気そうで、
何よりも再会できたことが嬉しかった。
「少し痩せたね」
「これでもだいぶ太ったんだよ」
「大変だったんだね」
「大変だったよ。ほんとみんなで死んじゃおうかって何度も思ったよ・・・」
走り回る小学生の息子たちを遠くに眺めながら、彼女はぽつりと話した。
「この子たちに感謝だね」
「ほんとこの子たちがいなかったら、自分はいなかったよ」
「そうかぁ・・・」
僕らは若い頃に出会った。
語ることと言えば、夢と希望しかない頃に出会った。
世界に思いを馳せ、輝く未来を根拠もなく信じ、
恐れることも知らず、失うものも持たない頃だった。
あの日々から時間は流れ、
それぞれの出会いと別れを経験して、
再会を果たした。
あの頃に想像することさえできなかった今を、お互いに生きながら。
「でもね、あの人がいつも近くにいてくれるのは感じるんだ・・・」
手にしたものさえ信じられず、いつも何かに渇いていたあの頃から、
見えないものを感じ、聞こえない声さえ信じることができるようになるまでには、
お互いにそれなりの時間と理由が必要だったのかもしれない。
人生なんて瞬間にしかすぎないから、今を大切に、周りの人への感謝を忘れずに、
日々起こる小さなことに心惑わされず、自分を生きていこうと約束して分かれた。
ご主人に見守られながら、彼女と子どもたちが喜びに満ちた人生を歩めますように

Posted by
松本哲治
at
2007年03月20日
16:16
Comments( 2 )
Comments( 2 )
この記事へのコメント
ありがとう。
・・正直言うと、涙でコメントが書けないな・・
どうか神の力と社会の力で光を与えてください。
どうぞ思う存分に生きてください。
どうか僕にも祈らせてください。
・・正直言うと、涙でコメントが書けないな・・
どうか神の力と社会の力で光を与えてください。
どうぞ思う存分に生きてください。
どうか僕にも祈らせてください。
Posted by 知念まっつぐ at 2007年03月21日 18:18
まっつぐさん、
コメントありがとう。日曜日にうるま市まで行く用事があったので、
夕方に寄ってみようかと妻と話していたら、
彼岸で早く帰らないといけなくなり、そのまま帰りました。
また今度ね、その時まで、畑頑張れ!
ありがとう!!!
コメントありがとう。日曜日にうるま市まで行く用事があったので、
夕方に寄ってみようかと妻と話していたら、
彼岸で早く帰らないといけなくなり、そのまま帰りました。
また今度ね、その時まで、畑頑張れ!
ありがとう!!!
Posted by お松 at 2007年03月22日 09:12
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