53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

高速道路無料化に反対します。

ひだまり通信10月号コラム「百花繚乱日記」より転載

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「高速道路無料化に反対します」

 先月号の「高速道路で歩行者天国を」は意外に反響が大きくて、是非、新聞に投稿を、という人もいる(たぶん、こんな「ひだまり通信」なんかでチマチマ書いてなんかいないで、という意味なのだろう)。そこで、調子こいて、高速道路ネタをもう一本。
 
 先日の総選挙で民主党が政権を取ることになったが、民主党関係者の皆様へ是非考えていただきたいのが、あの公約「高速道路無料化」である。僕は全国の高速道路事情をよく知らないので、あくまでも「沖縄県においては」ということを前置きしておく。
 
 オッホン。えぇ、私は高速道路無料化には反対です。

 理由は、車社会を助長する政策だからです。無料化は新たな渋滞を生み、かえって多くの別問題が発生します。やるなら、むしろ環境負荷の小さなハイブリッド車や軽のみの無料化の方がいいでしょう。
 
 仮に全国で無料化しても沖縄だけでも残すべきだと思いますが、ただこんな政策はありだと思います。それは、高速料金を定額化(例えば500円)することです。入る時に500円払えば、どこで出てもいい、というシステムです。これならより遠くから通う方が経済的に得になるで、人口の分散化を行えます。

 僕の知人にやんばる出身で那覇でお務めの方がいますが、やんばるでは両親が大きな実家を持て余している一方で、遠すぎて通勤できないので本人は那覇で小さなアパートを借りて住んでいるというのです。おかしな話だと思いませんか?日本では、バスも電車も高速道路も近ければ近いほど安いという料金体系なので、ますます一極集中化して、地価は高騰し、渋滞は悪化します。近くに住む方が得するからです。遠くから通う方が得をする政策をして、人口の分散を図るべきです。この定額制を導入すれば、北部で家を建てる人や、工場やオフィスを中北部へ移転する企業が出てくるでしょう。

 今後の重要な政策は、本島縦貫鉄軌道(LRT)の導入です。高速道路料金は定額500円、LRTとモノレールは定額200円(乗り換え自由)にします。採算性を考える必要はありません。なぜならこれは環境政策であると同時に産業政策であり、これこそ一番の北部振興策なのですから。

 鳩山総理がCO2の25%削減を掲げる今がチャンスです。ただし、無料にしないのは、サービスの質が低下するからです。人件費だけは売上連動式にすれば、より多くの人に利用してもらうため職員も一生懸命努力することでしょう

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Posted by 松本哲治 at 2009年09月27日   06:42
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