53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

那覇軍港問題の経過と課題



去る浦添市3月定例議会一般質問において、日本共産党の伊礼悠記議員からの質問と私の答弁を掲載しておきます。このブログでも那覇軍港浦添移設に関する過去の掲載がありますので、そちらもご参考にお読み下さい。

<伊礼悠記議員の質問>
「那覇軍港浦添移設」に対して「明確に反対」から「基本的に反対」に後退した理由についてお聞かせ下さい。また、県知事や那覇市長の意向を確認しない限り判断できない理由とは何ですか?

<私の答弁>
まず、「明確に反対」から「基本的に反対」に後退した理由についてですが、これまでの経緯と合わせて答弁いたします。儀間前浦添市長の選挙時に置いても那覇軍港の浦添受入容認問題は大きな争点でありましたが、三たび受け入れ容認を主張する儀間前市長が当選したことで、この問題には一応の決着が見られたと思われておりました。ところが、現在から約二年前の浦添市長選挙直前の2013年1月11日翁長前那覇市長がSACO合意とは異なる、浦添移設とは切り離した那覇軍港の先行返還を求めることを公式に表明します。その報道は翌日の新聞(琉球新報紙)でも大きく伝えられております。これを受けて私は「浦添市民は苦渋の選択から解放された」として、反対を表明いたします。那覇軍港をお持ちの那覇市長が浦添への移設を求めず、同様に移設に反対の市長候補者を当時の仲井眞県知事も、また自民党県連を始め多くの政党も推薦していたことから、そのような政治環境の下で浦添市に新基地建設を押し付けられることは私も「明確に反対する」と申し上げ、私も彼らと同様に「移設なき返還」を主張いたしました。

ところが、その浦添市長選挙後は、国、沖縄県、那覇市の三者ともにSACO合意を遵守し浦添移設計画を進めていることから、彼らに対し私は「今でも基本的に反対です」と申し上げ、判断を保留し、現在にいたっているわけでございます。

また、県知事や那覇市長の意向を確認しない限り判断できない理由とは何かというご質問ですが、こちらも、現在辺野古への基地建設や県内移設に断固反対している翁長県知事がなぜ浦添にだけは、海の埋め立てを伴う新基地建設・県内移設である浦添移設を進めているのか、その真意やお考え、ご事情などを真摯にお聞きしてから決定させて頂きたいということでございます。

また、城間那覇市長に置かれましても、先の浦添市長選挙時と同様に、「浦添への移設は求めず、無条件返還を求める」と昨年の那覇市長選挙時に発言しております。従いまして、こちらも同様に、なぜ選挙終了後は再びSACO合意を尊重し浦添への移設を否定しないのか、そのあたりのご事情等を真摯にお聞きしまして、私の意思決定の参考にさせて頂きたいということでございます。

<要点>
つまり、簡単に言えば、「那覇軍港の浦添移設問題」は浦添市のみならず、沖縄県や国、アメリカ政府とも関係する重要な案件であるため、関係機関ともしっかり協議することはもちろんですが、翁長県知事や城間那覇市長と面談をし、その意向や事情等も確認してから、最終判断をさせて頂きたい、ということです。



Posted by 松本哲治 at 2015年03月09日   09:22
Comments( 1 )
この記事へのコメント
民主主義って本当にあるんですか?
Posted by 疑問 at 2015年04月16日 22:18
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