53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

東京・曇り空の下で


今朝の一便で東京に来ています。
用件は外務省と防衛省を訪ねて、要請書を手渡すためです。
どんな要請かと言うと、
「牧港補給地区の一括全面返還に関する要請」です。

ざっくりとまとめると、
私たち浦添市にある牧港補給基地(通称・キャンプ・キンザー」は
去る4月に発表された日米両政府による「在沖米軍に関する統合計画」の中で、
本体部分が3分割で返還計画されており、
特に、「第5ゲート付近」と呼ばれる約2ヘクタールの区域が
去る7月11日の日米合同委員会において先行返還合意が発表となりました。

これは、いわゆる「細切れ返還」と呼ばれる返還方法で、
従来より牧港補給地区の一括全面返還を求めて来た
浦添市や地権者にとって、大変不利益・負担の大きな措置となります。

そのため、従来からの浦添市の要望を再度確認し、
改めて直接要請書を手渡すために上京し、
外務省と防衛省を訪ねたというわけです。

ところが、昨日、米軍のヘリがキャンプ・ハンセン内の訓練場に墜落した事故を受けて、
急遽、事故の原因究明と再発防止を合わせて強く要望してまいりました。

予定外の状況により、
少し慌ただしい要請行動となってしまいましたが、
ただでさえオスプレイの追加配備を巡って緊張を強いられている県民にとって、
米軍ヘリの墜落事故はあってはならない事故であります。

住宅地であった場合を想像するとぞっとする恐怖であり、
やはり米軍には徹底した原因究明と再発防止を求めたいと思います。

加えて、みなさまに申し上げたいことは、
今回の事故で米兵の方がお亡くなりになりました。

それが仕事中であれ、観光中であれ、日常生活中であれ、

また、その方がウチナーンチュであれ、日本人であれ、
アメリカ人であれ、外国人であれ、

また、民間人であれ、軍人であれ、

ひとつの尊い命が失われたことは悲しい事実です。

事故の原因究明と再発防止の徹底を強く要望することとは別に、
怪我をされた方の早期回復と亡くなられた方のご冥福を
心からお祈り申し上げたいと思います。

本日、8月6日は広島原爆投下の日でもあります。

戦争と平和、

理想と現実、

これまでの歴史とこれからの未来、

過去を生きた人たちの叫びと
今を生きていく僕らの願いと。

東京の蒸し暑い曇り空の下で、
複雑な想いを噛み締めながら、
暮れていく夕日を眺めています。


Posted by 松本哲治 at 2013年08月06日   17:58
Comments( 2 )
この記事へのコメント
展望室から見える、パイロットと目が合ったらですね。
Posted by 翁長美保子 at 2013年08月06日 22:36
その通りです。
誰であれ、人の命は間違いなく尊いもの。
ご冥福をお祈りします。
ただ基地問題は問題としてなんらかの解決はほしいですが。
Posted by MANA at 2013年08月06日 23:15
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