53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

普天間問題

ここんところ沖縄は普天間問題で大揺れである。

僕自身もなんだか落ち着かない。

ブログをUPする気も少し萎えている。

怒りや悔しさ、
悲しさや寂しさ、
不可解さと不思議さと。

それでも顔をあげて前を向いて
歩いていかなければならない僕ら沖縄。

普天間問題の不可思議さは、
事の発端と結末とが
どうしてもしっくりとこないことに由来する。

そもそも沖縄側が訴えているのは、
普天間基地の県外移設である。

あの住民市街地の真ん中に居座る
世界一危険な普天間基地を
どうにかなくして欲しい。

それがそもそもの主張である。

たったそれだけの訴えである。

ただでさえ沖縄に在日米軍が
集中しているのだから、
沖縄県内への「移設」では意味がなく、
沖縄県外へ持っていって欲しいという
訴えである。

ポイントを確認しておくが、

(県内にもいろいろな意見があるが、
僕が見るところ県民の多くは)

日米安保条約破棄を要望しているわけでもなく、
在沖米軍全ての撤退を訴えているわけでもなく、
嘉手納空軍基地まで閉鎖しろとは求めていない。

たった一つ、
あの危険極まりない普天間基地を
なくして欲しいと言っているのだ。

僕は改めて書いておく。

普天間基地だけでいいから閉鎖して欲しいという、
沖縄県民のちっぽけな、
控え目な、ささやかな
お願いさえ、
「ダメだ」と僕らは言われているわけだ。

こんな小さな願いさえ叶えてもらえない悲しみが
いづれもっと大きな大切なもの、
東アジア全体の平和や
日米安保そのものを揺るがすことになることを、
僕は心配している。

鳩山総理の沖縄での発言とは逆に、
僕は勉強すればするほど、

(彼の言葉を借りれば、「知るにつけ」)

むしろ普天間の海兵隊が抑止力になっていないことも、
沖縄に普天間基地が存在しているのは、
軍事的合理性でも地理的戦略性でもなく、
政治的な理由からだということを知った。

この程度のことは、
ちょっと安全保障や軍事について学べば、
誰でもわかる程度に明らかになっている。

米軍もペンタゴンも
日本政府も専門家なら誰でも知っている。

間違いなく知っているはずである。

では、なぜ、それでも沖縄なのか?

これだけ客観的な分析から
導き出せる結論は明らかなはずなのに、
なぜこんなにも違うオチになるのだろうか?

ここに普天間問題の沼底にある
真っ黒な闇がある。

調べれば調べるほど
矛盾だらけになる摩訶不思議さが
普天間問題には存在する。

僕はその闇を「差別」とは考えていない。

それでは、もう一度、なぜこんなオチになるのか?

「差別」ではないとすれば、
合理的な説明はひとつしかない。

日本には存在しないはずのあれ
在沖海兵隊が持っているということなのか。

公に説明できない、
「抑止力」を備えたあれが沖縄にあるということか。

もしあれがここに存在するとしたら、
普天間問題が公に
論理的に説明できないことの
論理的な理屈になる。

もちろん沖縄にそれを知る方法も、
調べることもできない。

社民党が連立を離脱するらしい。

参院選を前に鳩山政権もどうなるか分からない。

秋には沖縄県知事選挙も行われる。

この島をめぐる迷宮の物語は、
2010年5月末から新しい章が始まる。


Posted by 松本哲治 at 2010年05月30日   21:49
Comments( 9 )
この記事へのコメント
松本 さま


先週の県内新聞にあった記事ですが・・
(海兵隊員へのインタビュー)

米軍が沖縄から出ていかない理由として

※「思いやり予算」が最高に素晴らしい!とのこと

例えば、自宅のクーラー等の光熱費は日本政府が

負担するので仕事で留守の間も付けっぱなし

また、高級住宅で暮らしても、家賃の自己負担は

10%程度で最高に快適とのことでした~

◇-------◇--------◇--------◇---------◇

ちなみに・・・

ぼくが調べた範囲だと、米軍の海外の軍事資

産(陸・海・空・海兵隊)の内訳で、アメリカ政府が

海兵隊施設のナンバーワン!(投資金額&資産高)

沖縄の海兵隊基地でした。

金額で88億7000万ドルでしたよぉ

これじゃ、手放せないね

困ったものです

    拝
Posted by 知念まっつぐ at 2010年05月31日 06:49
普天間問題の根本はアメリカ政府への思いやり予算なのだと思います。
本当の(本島のとも書けますが)問題は、鳩山総理がアメリカ政府にNO!といえないことで、アメリカ政府が(国防が)どうしても沖縄に基地を置いておきたいことなのだと考えます。難しいことですが、本当の敵(攻撃&交渉相手)はアメリカ政府なのだと思います。思いやり予算は重いのです・・・。
Posted by mame at 2010年05月31日 17:57
お返事遅くなってすみません。

まっつぐさん、mameさん、
お二人ともご意見としては、日本の思いやり予算が最大の沖縄駐留の理由だということですね。確かにその側面は否定できないと思いますが、僕が知りたいのは、では、なぜ日本はそこまで思いやり予算を出すのでしょうか?自前でやるよりは安上がりでしょ、という理由でしょうか?安くあげたい日本と日本の予算で賄いたいアメリカのおもわくが一致している結果でしょうか?
Posted by 松本哲治松本哲治 at 2010年06月02日 18:24
思いやり予算が手厚いからというだけの理由で出て行かないというのはありえない。

自前で防衛できないからその分を負担しているという当たり前の議論もない。

日本の安全保障をどう考えているのやら。

沖縄に海兵隊が不必要という議論を信じる人は明らかに勉強不足。
Posted by 龍馬っち at 2010年06月02日 19:55
薩摩っち様、ご意見ありがとうございます。

少し教えて欲しいのですが、アメリカが出ていかないのはお金の問題でないとすれば、何でしょうか?アジアの平和を米軍が守るという崇高な理念でしょうか?それとも、海兵隊をアジアに展開させたい何かアメリカ自身の思惑でしょうか?
それから薩摩っちさんとしては、「沖縄に海兵隊が必要」という意見ですか?それとも「日本に海兵隊が必要」という意見ですか?それとも「東アジアに海兵隊が必要」という意見ですか?
Posted by 松本 at 2010年06月03日 10:45
教えるもなにも、あなたはちょっと安全保障や軍事を学べば 誰でもわかると書いているではないか。

私に聞く前に普天間の海兵隊が抑止力になっていなく政治的な理由として存在しているとする自身の根拠を説明してほしい。

日本はアメリカの核の傘の下にあるという事実は誰も否定しないだろうが。
Posted by 龍馬っち at 2010年06月03日 14:11
出た、出た、龍馬っち。いるんだよね、こんな風に議論にならない奴が。

こんなブログでいちいち根拠なんて長々と説明できるわけないじゃん。

日本はアメリカの核の傘の下なんてみんな知ってるよ。

それと沖縄の海兵隊の抑止力は別じゃないのって問いかけなんだよ。

よく読めよ、沖縄に必要か、日本に必要か、東アジアに必要か、お前の意見を聞いてんだよ。

そんなに必要なら土佐に持って行けば、坂本龍馬っち。

こんな奴、真面目に相手しちゃいけないぜ、松本さん。
Posted by 辺野古んちゅ at 2010年06月03日 21:16
味方が感情的に横槍するのもいいけど。

松本さんはちゃんと答えてほしい。
Posted by 龍馬っち at 2010年06月04日 02:02
龍馬っち様、
昨日、本日とちょっと忙しくして遅くなりました。すみません。
議論を少し、新しい表で続けます。そちらでお願いします。
Posted by 松本 at 2010年06月05日 13:55
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