53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

それでも人生は・・・

ひだまり通信5月号の「百花繚乱コラム」より

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「 それでも人生は・・・ 」

先日、夢を見た。

僕は八十歳くらいで、寝たきりでほとんど動くことも話すこともなく、ずっと横になっている。
死期が迫っている僕は、人生を回想していた。
楽しかったこと、うれしかったこと、辛かったこと、悲しかったこと、家族のこと、仕事のこと、友情のこと、恋愛も喧嘩も、ありとあらゆる体験をビデオの早送り再生を見るように懐かしんでいる。

たくさんの失敗も反省もあったけど、結局、最後の感想は、「人生って楽しかったなぁ」としみじみ思っていた。ベッドに横たわり優しいやわらかい光に包まれながら僕は、「あぁ、もう終わりかぁ、ほんま楽しかったなぁ」を心の中で連発している。

それはちょうど、最高に楽しかった旅から帰る時のような感じである。「死んでも死に切れない」というようなネガティブな無念さは全くなく、時間が止まってくれたらいいのにと願っている感覚である。ディズニーランドや盛り上がった飲み会で「もう閉店です」と言われてしぶしぶ帰るような感覚である。

そこで輪廻転生(体は死んでも魂は生まれ変わること)を思い出した私は、「記憶がなくなるのは残念だけど、また生まれ変わって、もう一度人生をやり直せるのが楽しみだなぁ」とニヤニヤしているのである。「どうせなら早くあの世に行って、またとっとと戻ってこよう」と次の人生をワクワクしながら心待ちにしている自分がいた。

そこで目を覚まし、急に現実に引き戻された。

いつもの自宅の寝室。自由に動く体に、横で寝ている妻と子どもたち。そして、何よりもまだ四十歳の自分。

「おぉ、ラッキー、まだ人生半分も残ってたぁ!」

おそらく僕は死ぬ直前、あの夜に見た不思議な夢が現実化するだろう。
人生の中間地点で人生最後の自分を先取り体験できたことは実に意味がある。何とラッキーなことだろう、もうないと思っていた人生が、何とまだ半分も残ってたのだ。よーし、これから(も?)ますますやりたいことをやろう。やりたいことは全てチャレンジしよう。

結果に怯えず、未来を憂いず、自分を偽らず、批判を恐れず、心が命ずるままに挑戦していこうと思う。
なぜなら未来の僕自身が教えているからだ、
それでも人生は楽しかった」と思いながら僕は死んでいくのだと。



Posted by 松本哲治 at 2008年05月10日   09:37
Comments( 4 )
この記事へのコメント
ひだまり通信、毎月読ませて頂いてます。
いつ自分が死ぬか分からないからと考えれば
心が求めるまま挑戦し続ける事が、できますよね。
それに対し意味の無い批判も中傷も多くなります。
私は今批判や中傷があっても、結果オーライなら良いかな~(笑)
ひだまり通信を毎月送ってくれる、ひとみ~
ひだまり通信楽しく読ませてもらってます。ありがとう!
Posted by 金hiro at 2008年05月11日 12:15
ひだまり通信、今月号のコラムは最も秀逸で印象的な内容でした。

実は私も同じようなことを考えておりまして、与えられた修業の道は違うけれど、目指すところは松本さんと同じのようです。
「むむ、やるな。できるな、おぬし」という感じです(笑)。
Posted by 青木孝之 at 2008年05月12日 09:02
小説のような素敵なお話!
限られた時間を大切に、私も心の命ずるままに挑戦していきたいなと思いました。
Posted by 夏 at 2008年05月12日 11:05
金hiroさん、
こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます。
辛い時こそ笑顔で行こう!今日の青空に負けないように。

青木先生、
いつか運命の道が交差する時を楽しみにしております。

夏さん、
コメントありがとうございます。確か、初めてですよね。
あなたの心が一番知っています。迷ったら自分に聞いて、
進みましょう。これからもよろしくお願いします。
Posted by お松 at 2008年05月13日 10:23
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