53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

悲しい事件

久しぶりのUPなのに、悲しい事件・・・。

悲しい事件
名護市で、52歳の長男が自宅で介護していた84歳の母親を殺害した。
今年2月頃より認知症が重くなり、一人で夜中も起こされながら世話をしていた長男は、
介護に疲れ果てて衝動的に首を絞めた、と新聞は伝えている。

あぁ、何てコメントしたらいいのかな。思わず、ため息が出てしまう。

僕らの仕事柄、けっして他人事とは思えない。
それに、いつ身近で同じことが起こっても不思議じゃない人たちと、
僕らは日々暮らしている。

だからこそ、もう一度よく周りを見渡し、耳を澄まし、支援の努力を怠ってはいけないと、
自分自身に言いつけた。

必ず近くにもいるはず・・・。

耳を澄ませ、声なき声が聞こえるように。
心の感度を上げろ、耳では聞こえない叫びが届くように。

当たり前になりつつある僕らの経営理念を唱和しながら、
今朝の朝礼では、その本当の意味を今更ながらに考えさせられた事件だった。


NPO法人ライフサポートてだこ経営理念

「 いかなる病気、障害、身体状況、生活環境にあろうとも、
全ての人が、愛する街でいつまでも、自由に安心して
暮らせるようお手伝いします 」


Posted by 松本哲治 at 2007年04月17日   12:02
Comments( 6 )
この記事へのコメント
これは、名護で起きた事件。
どうして、もっと外に発信していかなかったか、何故支援者はいなかったか。
こんな状態では、介護は出来ない。
あまりにもお母さんも、息子さんも不幸過ぎる。
こんなにも惨い事件。もう見たくはない。
心のアンテナを高く持ちたい。
そう思いました。
Posted by いっく at 2007年04月17日 16:57
いっくさん、
コメントありがとう。
できることしかできないけれどお互いに頑張ろうね、
心のアンテナの感度を上げて・・・。
Posted by お松 at 2007年04月18日 09:04
お松さん
いつもありがとうございます!
現実って残酷ですよね。さらに増える高齢化社会、アメリカの乱射事件、長崎市長殺人事件・・・日々おこる凶悪事件。一体何がそうさせているのか。おっさんは教育ではないかと思います。介護社会についてもしっかりと教育に取り組んでいく、そして一番大事なのは命の大切さ、自分に誇りを持つことではないかな?
Posted by 本屋のおっさん at 2007年04月18日 09:35
介護疲れの殺人事件は、残念ながら、われわれの世界(刑事法及び実務)で、すっかりジャンルとして確立してしまった感があります。

あと精神に障害を持つ方の事件も。
自分が関わった人の再犯が報道されたりすると、数日間、
コールタールの海に放り込まれたような精神状態になります。

何百年もかけて形成されたセーフティーネット(地縁、血縁、地域共同体)が完全に崩壊した後(沖縄でも「完全に崩壊した」と私は思っています。その証拠に、みんな新都心の高層マンションに住みたがる)、われわれの社会は、どんな様相を呈するのでしょうか。
それが剥き出しの「弱肉強食」のジャングルであるならば、誰も傷つけず、また誰からも傷つけられないように、山の中で本でも読んで暮らすつもりです。

そもそも「強肉弱食」とは、どんなこと?
それを実現するには、どうしたらいいのでしょうか、松本さん。
Posted by 青木孝之 at 2007年04月18日 10:40
名護の事件はとても辛いです。
以前、松本さんに話したように
僕も10代20代の頃、精神障害者に
なりたいと思ったことがありました。

 精神病理の世界を理解、解明するには
同じステージから生きる必要があると考えたからです。

今回の事案もそうですが・・無念です。
以前、山里八重子さんが次男により逝った時も
涙が溢れました・・。
彼女がヤンバルの山奥に身を潜めている時
幼い息子次男は母を捜してさ迷い歩き・・
誰も知らないはずの山奥に母八重子さんを
見つけ出した話を聞かされました・・。

まっつぐ。
Posted by 知念まっつぐ at 2007年04月18日 21:58
本屋のおっさんさん、
最近は悲惨な事件や事故が多すぎて、朝テレビをつけるのを止めました。これまでは、朝準備しながらや朝食時にニュースを耳から入れるためにつけていたのですが、朝にこんなニュースを聞くと、一日のしょっぱなから変になっちゃうのです。朝のテレビはやめましょう!運動しませんか?

青木先生、
「コールタールの海に放り込まれた」ような気分とは、素晴らしい表現ですな。まさに、その通り!「強肉弱食」とは、まさに「弱肉強食」をひっくり返したパロディーの世界です。悲壮にならず、血眼にならず、楽しくさわやかに「弱肉強食」とは違う世界を目指したいものです。

まっつぐさん、
名護でも、うるまでも、浦添でも、こんなことが二度とないことを願います。願うだけじゃなく、しっかりと自分の足元を見つめていきましょう。
Posted by お本 at 2007年04月24日 09:17
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