53歳責任世代が浦添市の新しい明日を創る! 松本哲治「百花繚乱日記」ブログ

まつもとてつじのドタバタ市長奮闘記

那覇軍港浦添移設について

那覇軍港浦添移設に関する私の認識について、
多くの方よりお問い合わせがありますので、
この場でこれまでの経緯と合わせて、
改めてご説明させていただきます。

①まず、一昨年2012年10月にてだこホールにて行われた
「浦添市長選立候補予定者公開審査会」において、
私はこれまでの経緯や県全体・那覇市の立場を考えて、
「浦添移設は容認」と明言しております。
これは当時の動画でも残っておりますし、
新聞等のマスコミでも「容認」と認識されております。


②ところが、昨年2013年1月市長選挙の直前になって、
突然、当時の翁長那覇市長が
「浦添への移設は求めない」と新聞発表します。

(当時の2013年1月12日付け琉球新報にてご確認下さい↓)


(読みやすいように拡大判がこちらです↓)



③その報道を受けて、私は浦添への軍港受入反対に転じます。
なぜなら、那覇軍港がある那覇市が浦添市への移設を求めないと、
これまでの合意とは正反対な決断をした以上、
浦添市側が受け入れる理由が自動的に消滅したからです。

「容認」の立場であった私が、
那覇市長の表明により「反対」へと変わっていく経緯については、
琉球新報、沖縄タイムスでも報じられています。

その経過も当時1月14日付け琉球新報にて報道されています。

(こちらも拡大判です)


(同年1月31日の沖縄タイムス)


つまり、鳩山総理の「少なくとも県外」発言により
沖縄側が「県内移設」という苦渋の選択から解かれたように、
翁長那覇市長の「浦添移設と分離」発言により、
浦添市も私も「浦添移設受け入れ」という苦渋の選択から解放されたのです。

その後、「那覇軍港反対」を唱えた私が市長として当選します。

④ところが、浦添市長選後、翁長那覇市長は、
「浦添市側に受け入れを求めない」としていた見解を再びひるがえし、
日米合意に基づき、粛々と浦添への那覇軍港移設を進めるよう求めて、
現在に至っています。

大変困難な立場に置かれているのが現在の私です。

これまでは「政治環境の変化」と議会では説明してきましたが、
平たく言えば「翁長前那覇市長の発言に翻弄されてきた」というのが実感です。

⑤結論として、私の現在の那覇軍港浦添移設に対する見解は、
「今回の県知事選挙、那覇市長選挙によって選ばれた知事と那覇市長と
再協議した上でしっかりと判断したい」と考えており、
決定を保留しているというわけです。

私の基本的な疑問は、
決定を保留している私は公約違反と批判されていますが、
これだけ変遷を繰り返す翁長前那覇市長はなぜ公約違反と言われないのでしょうか?

マスコミは全てを知っているはずですが、
この件についてはまったく明らかにしてくれません。


⑥ところが、さらに理解できない現象が発生しています。
「辺野古への基地建設」と「浦添への基地建設」との違いを
問いかけた公開質問状に対して、浦添への軍港移設を進めると
ひやみかちうまんちゅの会の正式ブログ上でも明言しています。

(こちらでご確認下さい↓)
ひやみかち・うまんちゅの会公式ブログ

つまり、翁長知事選候補者を支援している共産党も社民党も社大党も県民ネットも、
辺野古は絶対阻止すると言いながら、浦添移設は容認していることです。
少なくとも黙認、消極的賛成です。
「辺野古のためなら浦添は仕方がない」ということでしょう。

つまり、今となっては、誰が那覇軍港の浦添への移設・基地建設に反対しているのか、
まったくわからなくなってしまいました。

⑦彼らが構成する「ひやみかち・うまんちゅの会」では、
那覇軍港の浦添移設と普天間の辺野古の移設の相違点について、
「浦添は当時の儀間前市長が容認したが、名護は現在の稲嶺市長が反対しているから」
と説明してますが、名護市も比嘉、岸本、島袋歴代市長が容認していました。

「辺野古はダメだが、浦添は進める」理由としては、
論理的には成立しない説明だと思います。


⑧長い説明になってしまいましたが、これが現状です。
とても複雑で私でもよく理解できない状況です。
選挙戦が終了し、当選者と意見交換し、問題を整理した上で、
来るべき時期に私としての「那覇軍港浦添移設受け入れ」についての
結論を出していきたいと考えています。

「お前の意見はないのか?」とよく批判される方がいますが、
「県全体の基地再編統合計画や我が国の安全保障とも関連していますので、
受け入れる側の浦添市のみで決定するにはムリがあり、
相手側や全体と協議して最終決定したい」
というのが、私の意見です。

よく批判される方がいますが、これが事実ですので、
これまでの経緯もふまえて正直に書いてみました。
私の説明に疑問や不明な点があれば、
マスコミや先方にもお問い合わせ・確認することをお勧めします。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。


Posted by 松本哲治 at 2014年11月12日   20:06
Comments( 25 )
この記事へのコメント
なんだかネガティブキャンペーンばかりですね。
どっちもどっちだと思いますが。。。
見ていて気持ちのいいものではないです。
他にアピールポイントがあるのではないでしょうか。
人の振り見て・・・
Posted by sssnnnjjj at 2014年11月12日 21:28
この松本市長の説明文は、これまでのネガティブキャンペーンとは違う印象です。

浦添市民として、もやもやしていた事を具体的に説明してくれ市長の考えを直に知ることができ、スッキリしました。

知事選候補者選びの参考になりました。
Posted by 浦添市40代女性 at 2014年11月13日 09:38
とても分かりやすい説明でした。
ネガティブキャンペーンとは、感じられませんでした。松本市長のご尽力に感謝します。市民のために頑張って下さい。
Posted by 浦添市40代 男性 at 2014年11月13日 11:30
読ませていただきました。

この間の経緯はわかりました。ただ、政策への態度を表明されていないので、何を目的として書かれたのかが気になってしまいます。

ブログから読み取れるのは、翁長雄志がヒドいやつだという市長の感想であり、
県知事選最中のこの時期に翁長雄志候補とその支持団体について、
このような投稿をすることは、ネガティブキャンペーンと言われてもしょうがないと思います。

この記事では那覇軍港の浦添移設に賛成、反対の市民が、県知事選でどの候補に投票すれば良いかの参考になりません。

ぜひ、浦添市長選の公約で掲げた通りに、ご自身の立場をはっきりさせて、市民の参考となる情報の提供をお願いいたします。
Posted by 小市民 at 2014年11月13日 12:16
新聞見出しや表面的にしか見ていなかった。この文章読んでみて事実なら松本市長が2転、3転するのも解ります。それにしても翁長さんは、だいぶ考え方が変わってしまったのですね。
Posted by caesar at 2014年11月13日 14:15
あんまり政治に興味ないけど あっちでも こっちでも 他候補批判 逆にあしひっぱってるぜ!世界のFacebookは もっと良いことに活用しようぜ!
マイナス イメージ ダメージ メッセージ!
Posted by 現知事陣営 at 2014年11月13日 20:54
翁長前市長が叩かれないのは、婦人会の力があるからでしょう。
市長時代を調べて下さい。
歴史は残りますから。

市長、平常心で動じずに。

喋り過ぎると、後者は何でも言い訳けが出来るので、聞かれた内容には、先には答えたら、相手の思うツボですよ。
今回の知事選は、市長……反応しないで終わるのでは、大人しくです。

市長が、書いた内容は市民は反応するけど……
翁長前市長には、この事は、支持する側は関心無しですよ。
無意味です。
後ろ楯が居るから。
Posted by 市民 at 2014年11月13日 22:27
市長は、どうしたいですか。反対しますか推進しますかそれは客観的な基準から判断するのではないでしょうか。この文章を読んで、ずっと他人の顔を見ている感じしかありません。自分の信念もなければ、実行する環境もなし、気持ちだけ頑張っても悔しいばかり。
Posted by 野次馬 at 2014年11月14日 21:59
>浦添市のみで決定するにはムリがあり、相手側や全体と協議して最終決定したい

何人かがコメントしたとおりですが、
市長のこのような態度では、すごく中途半端な気がしております。
「政局が変われば自身の意見が変わる」
こんな態度では、市民はなにを基準に投票しますか?

前回は市長へ期待して投票した者ですが、次回もこんな態度なら、投票はいたしません。

もっと、政策信条がある人を選びます。
Posted by 通りすがりの浦添市民 at 2014年11月15日 13:33
 反対の公約で当選したのなら、反対すべきです。普天間基地のように人命にかかわる問題でないし。那覇市に気兼ねする必要なし。利権争いに利用されるだけ。堂々と反対して次選挙で審番受ければいいことでは。
Posted by まる at 2014年11月18日 16:39
どんな優れた部分最適よりも、全体最適には及ばない?っぽい言葉がありましたね。民意までコントーロールされている今の沖縄では「保留」の選択肢もありと考えます。
Posted by 南城市のおじさん at 2014年12月30日 00:52
ありがとうございます。経緯はこちらの記事でよくわかります。でも、だから松本さんの立場はどーなのよ、という感想しか出てきませんね。
松本さんは、単に翁長さんが嫌いなんだと言うことだけはよくわかりますが。

松本さんの那覇軍港移転に関するスタンスはどうなのですか? 状況Aでは容認、状況Bでは反対、ということですよね?
我々浦添市民が期待するのは、状況がどうであれ、まずあなたが自身の考えを表明することです。
Posted by 屋富祖のタクシー会社の運転手 at 2014年12月30日 14:50
すでに多くの人がご指摘されていますが、松本さんの「意思決定」の仕方はおかしいと思います。
政治家として市民の信託を受けるのですから、本件について、まずはご自身の意見表明をなさるべきではございませんか?
那覇軍港移転問題は、司法手続や行政手続ではありません。県、那覇市の方針が右に行ったら右、左に行ったら左では浦添市役所の存在意義はあるのでしょうか?
私は軍港移転に反対ですが、それでも、翁長さんに投票しました。筋が通っているからです。辺野古移転について、容認から反対に転じた経緯がわかるからです。
松本さんについては、意志がよくわかりません。那覇軍港移転に限らず、給食無償化についてもです。
あなたに投票した者として、今年度末まではあなたを消極的に支持します。
次年度、給食無償化の道筋を確立しなければ、リコール運動をします。道筋たてられなかった際、振興費が減額されたからとか言わないでください。
Posted by 浦添市民のナイチャー at 2014年12月30日 21:58
移設反対との公約を信じて投票した市民の意志はどう考えているでしょうか
市長の考えも大事だが、有権者の票が真逆の結果に反映される責任を考えて欲しい。
Posted by 承認されるかな at 2015年04月15日 17:05
成程ねー
しっかりブログを読めばわかるけど、マスゴミって相変わらずゴミなのね
肝心な事は『報道しない自由』(笑)ですからねw
基地賛成と地元の人が声を上げるのが非情に怖いと聞いたけど
沖縄の状況は売国左翼に飲まれていて非常に危険なんだなあ
ただ、こうしてまともな考えの市長さんもいるって事が解って良かった
Posted by ねね at 2015年04月21日 23:38
ニュースをみて調べていましたが市長自身が詳しく
説明してくださり、よく理解出来ました。
ネガティブキャンペーンだとは思いません。
Posted by takoyaki at 2015年04月21日 23:40
一つの公約だけで選挙民は選んだ訳では無いでしょうし、政治家は市民運動家では無いので、自分の思想だけを押しつけるのでは無く交渉しどこがで妥協する事だと思いますので、今回の決断で市と市民に取って良かったと思えるといいですね。
Posted by 浦添市民ではありません at 2015年04月21日 23:51
経緯は理解できました。後は、これからの方針を明確にすべきかと思います。個人的には、基地移転を進める方がいいのかな?
Posted by tawagoto3 at 2015年04月22日 00:36
こんな大問題を市長一人で決めたら、それこそ白人型民主主義(笑)大好きな人たちが大喜びで非難大会を開催されることでしょう。
下手したら市が周りから無条件で裏切り者呼ばわりされかねない。公開全体協議を求めるのは極めて自然です。
こちらも税金投入なんて負担を求められるのだから、せめて金銭面では対外的な意見を統一してほしいと希います
Posted by 沖縄から差別されてる本土人 at 2015年04月22日 04:38
反日思想に凝り固まった沖縄のマスコミが発信する歪曲し捏造されたニュースに大多数の日本国民は踊らされ、さらにそれに便乗して政治の道具にする共産主義の政治家達の所為で日本の国防の危機に瀕している

私利私欲と個人的なプライドに凝り固まった『老害』翁長知事の反日行動を尻目に、同じ自治体の長として、こういう決断をした浦添市長の行動はいずれ、日本の歴史の中にに於いて高く評価されるだろう
Posted by 大英断! at 2015年04月22日 07:54
理路整然としてしっかりしてるなー
おじー達に翻弄されないように頑張ってください!

最近沖縄への風当たりが強いので、若い人に頑張って貰いたいです。
Posted by 名無し at 2015年04月23日 04:26
沖縄を守って下さい。
応援しています。
Posted by 風 at 2015年04月24日 09:41
辺野古が話題のところにまた「軍港」なんて問題が出てきたので何だろう?と思っていましたが、そういう事なんですね。「一方聞いて沙汰するな」とはよく言ったもので、このページを読んで納得しました。テレビではまるで市長が裏切ったかのように報道しているんです。但し、それをまともに受け取っている人はあまりいないと思いますので。
Posted by ネパールがんばれ! at 2015年04月28日 22:15
経緯を踏まえても「最前線の国境の街」と言う地理的条件が変わるわけじゃない。どこまで甘えているのだろうと言われても仕方ないところに来ている。そもそも普天間移転は自民が危険だというので米軍に移転を申し出たこと。
普天間固定が嫌なら引っ越せってこと。元より戦後の基地の周りに住宅なんぞ無かった。基地から見れば後から来たのは住民だ。今更経緯を言っても始まらない。鳩山がどう言ったにせよ問題解決を蹴ったのは沖縄に見える。沖縄だけが基地の負担をしているわけではないのだが、それとバーターで国から予算をせしめることに味を占めていないか?厚木も横須賀も横田も基地の負担をしているが予算目当てに反対をしていない。県外からの活動家を見過ごしているのは沖縄だ。
Posted by 厚木の住人 at 2015年05月15日 23:40
はっきり分かりやすく現状を逐一情報発信してくれるとまだ救いがある気がします。
どこの新聞も知事も基地絡みは胡散臭い
移設で起こるデメリットより、納得出来るメリットを継続保障分捕ってくれれば、今の市長を応援するなぁ。
余所者が態々来て茶々入れないで欲しいです。
Posted by 岩国在住30代後半男 at 2015年05月20日 15:51
嘘つきはいずれバレル、子供に対する教育はどうするの嘘ついて当選しても良いがこれが市長としての生きがいなの子々孫々正直に生きて行きのが子供にに対する教育だ嘘つきで当選しても子供は喜ばない、巷の詐欺師と同じ行為だ心を入れ替えて再度出直しする必要がある、それが両親に対する顔だ。
Posted by mantataro at 2015年08月20日 20:17
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