浦添市の特殊事情について
少し浦添市の特殊事情について
ご説明しておきましょう。
以前は、浦添市長選挙は那覇市と同じ11月、
浦添市会議員選挙は3月だったそうです。
ところが、故・比嘉昇市長がご病気で急逝したのが、
市長選挙直後の12月だったものですから、
急遽、市長選挙を行わなくてはならない状況になり、
ところが、市長選挙と市会議員選挙を1月から3月の間に
連続して行うのはどうかとの判断から、
同日選挙で行うことにしたそうです。
それで、市長選挙を行わなくてはならない一番最後の日程と
市会議員選挙を前倒しで行える一番最初の日を選んだために、
現在のような2月上旬の同日選挙という設定になっています。
それで、市長は当選の翌日からすぐに就任し、
すぐに公務がスタートしていますが、
一方、新議員は実質4月からのスタートとなるのです。
ところが、選挙終了後すぐに開かれる3月議会は、
来る4月からの年度予算がメインテーマの議会です。
つまり、新市長が誕生してから予算編成している時間はありませんので、
前市長と執行部が作った予算を新市長名義で提出するという
少し変わった形になっているのです。
ということは、
新年度予算に新市長の意向を反映させることは困難です。
法律的に禁止されているわけではありませんが、
現実的ではありません。
無理矢理反映させても問題が生じますし、
反映させなくても、それはそれで
「あなたの意思はどこに現れているのか?」
との、お叱りを受けるのです。
さらに複雑なのは、議員の任期が3月末までですので、
3月議会は新しく選挙で選出された議員ではなく、
選挙前の議員メンバーで行われるのです。
前執行部が作成した
新年度予算案を
新市長の名前で提出し、
それを審議するのは3月までの議員で、
予算が執行される4月には新しい議員が
登庁してくる。
少し複雑でわかりにくいですが、
さまざまな規則と背景により、
こんな流れになっています。
こんな事情も理解して議会をご覧になると、
少し理解しやすいかもしれません。
これからも、できるだけ市民の皆様の
興味や関心を喚起していけるよう情報発信していきます。